Excelの関数をAIに作ってもらう頼み方|XLOOKUP・COUNTIFSを例に
Excelの関数をAIに作ってもらうときは「列の中身」と「欲しい結果」を伝えるのがコツです。XLOOKUPやCOUNTIFSを例に、そのまま使える頼み方と、うまく動かないときの直し方をまとめました。
Excelの関数は、AIに「どの列に何が入っているか」と「どんな結果が欲しいか」を伝えると、貼るだけで動く式を作ってくれます。関数名を知らなくても大丈夫です。
「VLOOKUPってどう書くんだっけ」と毎回検索していると、それだけで時間がかかります。この記事では、Excelの関数をAIに作ってもらうときの頼み方を、よく使うXLOOKUPとCOUNTIFSを例にまとめます。式はどれも、AIが出したものを実際のExcelの書き方と照らし合わせて確かめています。
関数をAIに頼むときのテンプレート
伝えるのは「Excelのバージョン」「列の中身」「欲しい結果」の3つです。この3つがそろうと、ほぼ1回で使える式が出てきます。
Excelの関数を作ってください。 # 使っているExcel Microsoft 365 # 表の中身 - シート名: - A列: - B列: - C列: (データは2行目から。1行目は見出し) # 欲しい結果 (例: 〇〇のとき△△を表示したい) # 出してほしいもの - そのまま貼れる式 - 式の意味を1行で - 古いExcelで使える式もあれば併記
列の中身は「A列: 社員番号(例: 1024)」のように、例を1つ添えると、数字なのか文字なのかをAIが取り違えにくくなります。
例1: 別のシートから名前を引いてくる(XLOOKUP)
「番号を入れたら、名簿シートから名前が出る」ようにしたいときは、XLOOKUPを使う式になります。
Excelの関数を作ってください。 # 使っているExcel Microsoft 365 # 表の中身 - 「名簿」シート: A列 社員番号(例: 1024)/B列 氏名 - 「申請」シート: A列 社員番号/B列に氏名を出したい (データは2行目から) # 欲しい結果 申請シートのB2に、A2の社員番号に合う氏名を名簿シートから出したい。見つからないときは「該当なし」と出したい # 出してほしいもの - そのまま貼れる式 - 式の意味を1行で - 古いExcelで使える式もあれば併記
B2に入れる式: =XLOOKUP(A2,名簿!A:A,名簿!B:B,"該当なし") 意味: A2の番号を名簿シートのA列から探し、同じ行のB列(氏名)を返す。見つからなければ「該当なし」。 古いExcel(XLOOKUPが無い場合): =IFERROR(VLOOKUP(A2,名簿!A:B,2,FALSE),"該当なし")
B2に貼って下にコピーすれば、全部の行に名前が出ます。XLOOKUPはMicrosoft 365やExcel 2021以降の関数なので、職場のExcelが古いときは下の式を使います。
例2: 条件に合う件数を数える(COUNTIFS)
「営業部で、10月に出した申請の件数」のように条件が2つ以上あるときは、COUNTIFSの式になります。
Excelの関数を作ってください。 # 表の中身 - A列 申請番号/C列 部署名(例: 営業)/D列 申請日(日付) (データは2行目から) # 欲しい結果 部署が「営業」で、申請日が2026年10月のものが何件あるか数えたい # 出してほしいもの - そのまま貼れる式 - 式の意味を1行で
=COUNTIFS(C:C,"営業",D:D,">="&DATE(2026,10,1),D:D,"<"&DATE(2026,11,1)) 意味: C列が「営業」で、D列の日付が10月1日以上・11月1日より前の行を数える。
「10月」をそのまま条件に書くのではなく、「10月1日以上・11月1日より前」と期間で数えているのがポイントです。合計金額を出したいときは、同じ考え方でSUMIFSに変えてもらえます。
AIの式がうまく動かないときの直し方
式がエラーになったら、エラーの種類とセルの中身をそのままAIに伝えます。原因の多くは次の3つです。
| 症状 | よくある原因 | AIへの伝え方 |
|---|---|---|
| #N/A が出る | 番号が「数字」と「文字」で混ざっている、前後に空白がある | 「#N/Aになる。A列は文字として入っているかもしれない」 |
| #NAME? が出る | 使っているExcelにその関数が無い | 「#NAME?になる。Excel 2016を使っている」 |
| 件数が0になる | 日付が文字で入っている、部署名の表記が違う | 「0件になる。D列は『2026/10/03』のように見える」 |
さっきの式を入れたら「#N/A」になりました。 A列の社員番号は、左寄せで表示されています。 原因として考えられることと、直した式を教えてください。
表のデータを丸ごとAIに貼る必要はありません。社員名や取引先名が入った表は、列名と架空の例2〜3行だけを伝えれば関数は作れます。
関数の知識はAIと一緒に少しずつ増やす
AIに作ってもらった式も、「式の意味を1行で」を毎回つけてもらうと、よく使う関数が自然に分かるようになります。Excelの資格の勉強などで基本をまとめて押さえたい人向けには、いろいろな資格の講座が定額で受けられるサービスもあります(公式の紹介内容です)。
まとめ: 関数名を知らなくても「列の中身」を伝えればいい
Excelの関数をAIに頼むときは、バージョン・列の中身・欲しい結果の3つを伝えるのがコツです。エラーが出ても、エラーの種類とセルの中身を伝えれば直した式が出てきます。まずは、毎回検索している関数を1つ、上のテンプレートで頼んでみてください。
よくある質問
XLOOKUPが使えないExcelでも大丈夫ですか?
XLOOKUPはMicrosoft 365やExcel 2021以降で使える関数です。古いExcelでは「Excel 2016で使える関数で」とAIに伝えると、VLOOKUPやINDEXとMATCHを使った式を出してくれます。
AIが出した式でエラーになります。
出たエラー(#N/Aや#VALUE!など)と、そのときのセルの中身をそのままAIに伝えて「なぜエラーになるか、直した式も」と頼むと、原因と直し方を説明してくれます。
表のデータをそのままAIに貼ってもいいですか?
社員名や取引先名などが入った表は、勤務先のルールを確かめてからにします。関数を作るだけなら、列名と2〜3行の例(中身は架空のものでよい)を伝えれば十分です。
GoogleスプレッドシートでもAIの式は使えますか?
多くの関数は同じように使えますが、一部の関数は書き方が違います。「Googleスプレッドシートで使える式で」と最初に伝えると確実性が上がります。